Twitter広告の成果を適正に測定し、改善を図っていくためにはコンバージョン計測が重要です。今回は、Twitter広告におけるコンバージョン計測の重要性から設定方法までを徹底解説します。

目次

Twitter広告のコンバージョンとは

まずは、Twitter広告におけるコンバージョンについて説明します。

コンバージョンの意味

コンバージョンとは、ユーザーが広告の目的としているアクションをした状態を指します。例えば、商品の購入や資料請求といった反応が該当します。コンバージョンがあいまいな状態では、Twitter広告がうまくいっているかどうか、判断することができません。コンバージョンを設定することでTwitter広告の目標が定まります。コンバージョンを適正に設定し、計測することでTwitter広告の戦略的な運用が可能です。また、コンバージョンを設定することで、日々の投稿についても、どのような内容を投稿すべきかが見えてくるためコンテンツも作成しやすくなります。

コンバージョンの種類

ここでは、コンバージョンにはどのような種類があるのか紹介します。自社のコンバージョンを設定する際の参考にしてください。

①商品・サービスの購入

商業・サービス業などの場合、商品やサービスの購入が最終的な広告の目標となります。例えば、ECサイトであれば商品の購入がコンバージョンとして設定されることが多いです。

②問合せ・相談申し込み

不動産業など高額な商品や契約が必要となるサービスの販売など、広告からの直接購入が見込めない場合は、問合せや相談申し込みがコンバージョンです。

③無料体験の申し込み・資料請求

小売業の商品カタログや試供品、ソフトウェア会社の無料お試しなども、商品やサービスの購入につながる可能性が高くなるためコンバージョンに設定されます。

④イベント申し込み

有料老人ホームの見学会や建築業の内覧会など、サービス販売のためのイベントへの参加申し込みもコンバージョンとなります。

Twitter広告でコンバージョン計測が重要な理由

Twitter広告におけるコンバージョン計測の重要性について説明します。コンバージョン計測が重要な理由は3つあります。

広告の効果を向上させるため

Twitter広告の運用を行いながら改善していくためには、判断基準となる目標を設定する必要があります。適切なコンバージョンを設定することで、Twitter広告の目標が達成できているかの計測、分析ができます。

Twitter広告の効果を向上させていくために、目標の達成度合いを計測するコンバージョン計測が必須です。

自社に合った広告媒体がわかるため

SNS広告には、Twitter広告の他、Meta(Instagram)広告、TikTok広告などさまざまな種類があります。ターゲットとするユーザーが異なれば、適しているSNS広告の種類も変わります。そこで、複数のSNS広告を運用している場合は、コンバージョン測定を行うことで自社に合った広告媒体を確認できます。

費用対効果を改善するため

コンバージョン測定は広告の費用対効果の改善にも役立ちます。広告における費用対効果の測定ではコンバージョン単価(CPA)が用いられます。コンバージョン単価は「コスト÷コンバージョン数」で求められ、コンバージョン一件に対してかかったコストを指します。したがってコンバージョン単価は広告費用対効果を表す指標です。

Twitter広告のコンバージョン計測の種類

Twitter広告におけるコンバージョン計測には、「ユニバーサルウェブサイトタグ」と「単一イベントウェブサイトタグ」の2種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで利用しましょう。

ユニバーサルウェブサイトタグ

ユニバーサルウェブサイトタグは、一つの広告アカウントに対して一つ発行が可能です。GTMなどのタグマネージャーを使わない場合は、WEBサイトのあらゆるページに同じコードを設置する必要があります。それにより、Webサイトで発生するアクションやコンバージョンを計測できます。ユニバーサルウェブサイトタグの設置後は、管理画面から複数のコンバージョンを設定することが可能です。

単一イベントウェブサイトタグ

単一イベントウェブサイトタグは、対象アカウントで発生する特定のコンバージョンを計測するために利用するコードです。計測したいコンバージョンごとに、イベントタグを作成し、計測したいページのみに貼り付けます。例えば、商品の購入がコンバージョンである場合、購入後に表示されるページにタグを設置します。

Twitter広告のコンバージョン計測方法2選

Twitter広告のコンバージョン計測方法には2種類あります。以下に、それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

ウェブサイトタグをサイトに直接設置する場合のメリットデメリット

一つ目の方法は、ウェブサイトタグをサイトに直接設置する方法です。Twitter広告マネージャーでタグを作成し、WEBサイトに設置します。

ウェブサイトタグをサイトに直接設置する場合のメリットデメリットは以下です。

メリット

ウェブサイトタグをサイトに直接設置するメリットは、即座に設置できることです。Googlタグマネージャーを利用する場合は、アカウント作成などが必要ですが、ウェブサイトタグをサイトに直接設置する場合は、アカウント作成などの手間が不要です。

デメリット

デメリットとしては、複数の広告媒体を運用している場合は、タグの管理が難しくなる点があげられます。

Googleタグマネージャーを使用する場合のメリット・デメリット

https://tagmanager.google.com

二つ目の方法は、Googleタグマネージャーを利用する方法です。GoogleタグマネージャーではHTMLファイルを修正することなく管理画面からタグの編集や追加が可能です。

Googleタグマネージャーを利用する方法のメリットデメリットは以下になります。

メリット

Googleタグマネージャーを利用するメリットは、HTMLファイルを修正する必要がないため、ヒューマンエラーを防止することができます。

デメリット

Googleタグマネージャーは便利なツールですが、導入にあたっては設定方法などの知識が必要となる点がデメリットとなるでしょう。

ウェブサイトタグをサイトに直接設置する方法と注意点

以下、ウェブサイトタグをサイトに直接設置する方法と注意点について説明します。

STEP1:ユニバーサルウェブサイトタグを発行する

まずは「ユニバーサルウェブサイトタグ」を発行します。Twitter広告の管理画面上部にあるタブから「ツール」→「コンバージョントラッキング」の順にクリックします。

「コンバージョントラッキングのウェブサイトタグを作成」の表示がでたら、チェックボックスにチェックを入れてウェブサイトタグを作成します。

作成したユニバーサルウェブサイトタグを、WEBサイトの全てのページ下部にある〈/body〉HTMLタグの前に設置すれば完了です。

STEP2:コンバージョンイベントを作成する

次にコンバージョンイベントの作成を行います。「新しいコンバージョンイベントを作成」のの画面から、購入完了後に表示される画面などコンバージョン計測を行いたいURLを入力すれば設定が完了します。

STEP3:タグの動作を確認する

最後に、タグの動作の確認を行います。タグを設置したページにユーザーがアクセスすると、タグのステータスが「未認証」から「トラッキング」という表示に切り替わります。

ウェブサイトタグをサイトに直接設置した計測の注意点

Twitter広告では、WEBサイトにタグを設置しただけでは、コンバージョンの測定をすることはできません。新しくキャンペーン作成を行った上でコンバージョン設定が必要です。

Googleタグマネージャーを使用する方法と注意点

以下、Googleタグマネージャーを使用する方法と注意点について説明します。

STEP1:ユニバーサルウェブサイトタグを発行する

Googleタグマネージャーを利用する場合も、まずはユニバーサルウェブサイトタグの発行を行います。手順はタグを直接設置する際の方法と同様です。

STEP2:コンバージョンイベントを作成する

次に、コンバージョンイベントの作成を行います。Googleタグマネージャーを使用する場合は、「単一イベントウェブサイトタグを使用」を選択します。タグが発行されたらダウンロードします。

STEP3:作成したコードスニペットをGTMに貼り付ける

Googleタグマネージャーを開き、作成したコードスニペットを貼り付けます。タグの種類は「カスタムHTML」を選択します。Googleタグマネージャー上の任意のトリガーをセットし保存・公開すれば設定は完了です。

STEP4:タグの動作を確認する

最後にタグの動作の確認を行います。単一イベントウェブサイトタグのステータスがトラッキングに切り替わっていれば動作確認は完了です。

Googleタグマネージャーを使用した計測の注意点

Googleアナリティクスを利用している場合は、注意が必要です。Googleタグマネージャー用のタグとGoogleアナリティクスのタグが重複するとコンバージョン計測ができない場合があるため、注意しましょう。

Twitter広告のコンバージョン測定結果を確認する方法と分析ポイント

ここからは、Twitter広告のコンバージョン測定結果を確認する方法と分析のポイントについて説明します。

https://business.twitter.com/ja/help/campaign-measurement-and-analytics/conversion-tracking-for-websites.html

コンバージョン測定結果の確認方法

まずは、広告マネージャーから目的を選択してキャンペーンを作成します。次に、「広告グループの詳細」の目標から「ウェブサイトコンバージョン」をクリックし、先に作成したコンバージョンイベントを選択します。設定完了後、広告の出稿を行います。

広告出稿完了後、広告マネージャーのトップ画面から、「データ概要」→「データカスタマイズ」の順にクリックします。「目標コンバージョン」を選択し適用することで、広告マネージャーのトップ画面からのコンバージョン状況の確認が可能です。

コンバージョン測定結果の分析ポイント

以下、コンバージョン測定結果の分析ポイントを3つ紹介します。

1つ目のポイントは、ビュースルーの考慮です。ビュースルーとは、広告を見た後の別ルートからのコンバージョンを意味します。正確な測定を行いたい場合は、イベントコードの作成時に設定をオフにすることで、別経由のコンバージョンを計測しない設定ができます。

2つ目のポイントは、コンバージョンあたりのコスト計算です。「コスト÷コンバージョン」の計算式で費用対効果を測定することが可能です。

3つ目のポイントは、広告によりアシストされたコンバージョン数を確認することです。ユーザーの中には広告を見た後、検索エンジン等からWEBサイトにアクセスするケースもあります。GoogleアナリティクスのAssisted Conversionsレポートを活用すれば、ソーシャルメディアがコンバージョンしたことについても分析できます。

まとめ

今回は、Twitter広告におけるコンバージョン計測の重要性について紹介しました。初めてTwitter広告によるマーケティングを行う場合は難しく感じることもあるでしょう。

Twitterを活用したマーケティングを検討の方は、ぜひ弊社へご相談ください。

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