SNSキャンペーンの種類と成功事例|効果的な設計と実践ステップ

SNSキャンペーンの種類や成功事例をわかりやすく解説。拡散・UGC・LTV向上など目的別に最適な手法と設計ポイントが学べます。

目次

SNSキャンペーンとは?基本とメリットをおさらい

SNSキャンペーンとは何か

SNSキャンペーンとは、X(旧Twitter)やInstagram、LINE、TikTokなどのソーシャルメディアを活用して実施されるマーケティング施策の総称です。ユーザーとの直接的な接点をつくり、ブランド認知の向上やファンの獲得、商品・サービスの販売促進を目的としています。

従来の広告とは異なり、SNSキャンペーンは「参加型」の要素が強いのが特徴です。フォロー&リポスト(RT)、ハッシュタグ投稿、投票、インスタントウィンなど、ユーザーが自らアクションを起こすことで、企業との接点をより深めることができます。

また、ユーザーの行動データや反応をリアルタイムで収集できる点も、SNSならではの強みです。

企業がSNSキャンペーンを行う目的とメリット

SNSキャンペーンを活用することで、以下のようなマーケティング上の成果が期待できます。

  • ブランド認知の拡大
    広告よりも自然に拡散されやすく、フォロワー外へのリーチも期待できる。
  • エンゲージメントの向上
    ユーザーの投稿やリアクションを通じて双方向のコミュニケーションを促進。
  • フォロワー・会員獲得
    キャンペーン参加を通じて、継続的に接点を持てるファンの獲得が可能。
  • 販促・来店促進
    オンライン完結の販促だけでなく、店舗送客型のキャンペーンにも展開できる。
  • データ収集・顧客理解
    参加ユーザーの属性や嗜好を把握し、以降のマーケティング施策に活かせる。

SNSキャンペーンは、「認知→興味→参加→データ取得→次回接点」と、1施策で複数のマーケティング成果を得られる柔軟性の高い手法です。

主なプラットフォームごとの特徴(X・Instagram・LINE・TikTok)

各SNSには、ユーザー層や拡散力、コンテンツの形式に違いがあり、キャンペーン設計においてはその特性を理解することが重要です。

プラットフォーム主な特徴向いているキャンペーン
X(旧Twitter)拡散力が高くリアルタイム性に優れるフォロー&RT、インスタントウィン、診断
Instagramビジュアル訴求に優れ、若年層が中心投稿キャンペーン、ストーリーズ活用型
LINE会員化・再接触に強く、生活者接点が広い友だち登録+抽選、店舗送客
TikTokエンタメ性・若年層への浸透力が高いダンスチャレンジ、UGC投稿型

目的に応じてプラットフォームを選定し、適切な形式でキャンペーンを設計することが、成果最大化のカギとなります。

SNSキャンペーンの代表的な種類と特徴

SNSキャンペーンは非常に多様化しており、目的やターゲット、商品の特性によって適切なフォーマットが変わります。ここでは代表的なキャンペーン形式と、それぞれの活用ポイントを解説します。

フォロー&リポスト(RT)キャンペーン

最も広く活用されている形式です。ユーザーに企業アカウントのフォローと投稿のリポスト(RT)を促し、抽選でプレゼントを贈るタイプが一般的です。

  • 拡散力が高く、短期間でフォロワーを増やしやすい
  • 認知向上やアカウントの立ち上げ初期に最適
  • Xとの相性が非常に良い

参加ハードルが低く、成果が出やすいため、初めてSNSキャンペーンを実施する企業にもおすすめです。

インスタントウィンキャンペーン(その場で当落がわかる)

「参加直後にその場で当選・落選がわかる」タイプのキャンペーンです。ガチャ的な体験があり、参加者のエンゲージメントが高まりやすいのが特徴です。

  • リアルタイムでの熱量が生まれる
  • 再参加設計を入れることでリピート率もUP
  • XやLINEでの実装が特にスムーズ

ラクスタではこの形式を得意としており、ログ設計や再参加制御などの細やかな設定も可能です。

マイレージ型キャンペーン(継続参加型)

条件を満たしてポイントを貯めることで、最終的に抽選や特典に参加できる形式です。例:5日間ログインで応募権利獲得。

  • 継続的な接点づくりに効果的
  • アプリやWebサービスなどの継続利用促進にも活用できる
  • ユーザーごとの参加状況の可視化が可能

短期的な話題づくりではなく、中長期的なファン化やLTV向上を目指す場合に適した形式です。

投稿(UGC)キャンペーン(#投稿・画像投稿など)

ユーザーに指定のハッシュタグとともに写真・動画・テキストなどの投稿を促す形式です。企業アカウントでは出せない“ユーザー目線”の発信が拡散される点が大きな魅力です。

  • ブランド好意度や共感を醸成しやすい
  • 投稿素材を二次活用することで広告にも活用可能
  • InstagramやTikTokでの活用が特に効果的

ただし、投稿のハードルが高くなる分、参加意欲を高める仕掛け(例:当選確率UP、特典グレードUP)が重要です。

LP型/投票キャンペーン(投票→抽選 or 特典)

外部LPを用意し、ユーザーに投票や選択行動を促すキャンペーンです。可視化された「投票数」や「ランキング」が、参加のモチベーションを高める要素になります。

  • 「推し活」やファン心理を活かした企画に有効
  • 他のキャンペーン形式との組み合わせも可能
  • 商品比較・アンケート型キャンペーンにも転用しやすい

ラクスタでは、LP制作〜投票・抽選機能の実装までワンストップで提供可能です。

診断・クイズ・ゲーム参加型キャンペーン

参加者が診断に答えたり、クイズや簡単なゲームにチャレンジすることで、当選の権利が得られる形式です。

  • 体験を通じて商品理解を深めてもらえる
  • 複数回の参加導線が設計できる
  • ブランド世界観との親和性が高い場合に効果的

「ただ参加する」ではなく、「楽しみながら参加できる」ことで、参加者の記憶にも残りやすくなります。

プレゼントキャンペーンとの組み合わせ方

ほとんどのSNSキャンペーンは、参加報酬や当選特典としてプレゼント要素を組み合わせるのが一般的です。物理的な景品の他にも、以下のような設計が可能です。

  • デジタルギフト(えらべるPay・QUOカードPayなど)
  • 会員向けポイント・クーポン
  • 限定コンテンツの提供(壁紙・ボイスなど)

景品設計は、ターゲット層に応じた魅力設計と、SNSごとの拡散特性を掛け合わせることがカギとなります。

承知しました。では、後半パート(h2「SNSキャンペーン成功事例まとめ」〜h2「まとめ」)の本文を執筆いたします。

SNSキャンペーン成功事例まとめ【実際の企業施策】

SNSキャンペーンは設計次第でさまざまな成果につながります。ここでは実際の企業による成功事例を、目的別・形式別に紹介します。

X(旧Twitter)を活用した成功事例

Xは拡散性が非常に高く、参加型キャンペーンとの相性が良いプラットフォームです。特にフォロー&リポスト(RT)型のキャンペーンは、短期間で大規模なエンゲージメントを生み出し、ブランド認知の向上に繋がります。以下のような成功事例があります。

NTTドコモ|フォロー&リポストでdポイントが当たるインスタントウィンキャンペーン

新商品の発表を記念して、@docomo の公式アカウントをフォローし、対象ツイートをリポストすることで抽選に参加できる仕組みを展開。結果はその場で確認でき、合計1,000名にdポイント1,000ptが当たるという内容です。“その場で結果がわかる”形式はユーザーの即時エンゲージメントを高め、SNS上での拡散が加速しました。

インスタントウィン型は、結果が即時にわかる特性から、ユーザーの興味を維持しやすく、再参加意欲も高まる傾向があります。NTTドコモのキャンペーンも、参加者がその場で結果を確認できるため、複数回の参加が促進され、キャンペーン期間中のエンゲージメントが持続的に高まったのが特徴です。

ローソン|クリスマス限定のPontaポイントキャンペーン

「#ポンタクロースのクリスマス2024」というハッシュタグを用いて、@akiko_lawson の公式アカウントをフォロー&リポストしたユーザーを対象に抽選を実施。

合計5,000名に最大3,900ポイントが当たる設計となっており、クリスマスという季節性を活かしたタグ設計により、SNS上での話題化にも成功しました。ページ遷移を必要とすることで、リポストだけの参加ではなく、ユーザーの興味を深堀りしてエンゲージメントを高める効果を発揮しています。

Instagramを活用した成功事例

Instagramではビジュアル表現を重視したキャンペーンが高い効果を発揮します。特に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出や参加型キャンペーンは、ブランド認知の向上に大きく貢献しています。以下のような成功事例があります。

Qoo Japan|「らクーがき」投稿キャンペーン

Qoo Japanは、ユーザーがオリジナルのキャラクターイラスト「らクーがき」を描いてInstagramに投稿する形式のキャンペーンを実施。@qoo_japan をフォローし、「#らクーがき」というハッシュタグをつけて投稿することで、総計2,000名にQoo製品と交換できる無料チケットが当たる仕組みです。

特徴的なのは、参加者の作品が公式アカウントや広告にも掲載される可能性がある点です。これにより、投稿されたイラストがさらに拡散され、UGCの波及効果を最大化。ユーザー自身が「選ばれるかも」という期待感で積極的に参加し、ブランドの認知拡大に大きく寄与しました。

スペインポーク Japan|フォロワー1万人突破記念クイズキャンペーン

スペインポーク Japanは、フォロワー1万人達成を記念して、「ハモンセラーノ&フエ」が当たるプレゼントキャンペーンをInstagramで実施しました。@spanishporkjapan をフォローし、「ホルモン剤不使用が何年前から実施されているか?」というクイズに正解したユーザーの中から、抽選で10名にプレゼントが贈られる形式です。

特徴的なのは、単なるフォロー&投稿ではなく、「知識クイズ」を絡めたエンゲージメント設計です。これにより、ブランドの強みである「安全性」「トレーサビリティ」への理解が深まり、商品価値の訴求にも繋がりました。また、クイズ形式はユーザー同士のコメント交流も生み、投稿のエンゲージメントが大幅に向上しました。

UGC創出によって話題化した事例

ユーザーによる投稿(UGC)は、広告よりも信頼されやすく、SNSでの波及において強力な資産になります。特に、購入体験や欲しい商品に関連する投稿は、他のユーザーの関心を引きやすく、ブランド認知の拡大とエンゲージメント向上に効果的です。以下はその成功事例です。

ニトリ|#ニトリで新生活キャンペーン

ニトリは、春の新生活シーズンに合わせて、「#ニトリで新生活キャンペーン」を実施。@NitoriOfficial をフォローし、「買った物」または「欲しい物」を引用ポストすることで、ニトリ商品券3,000円分がその場で抽選で当たるインスタントウィン型のキャンペーンです。

特徴的なのは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)として、実際に購入した商品や欲しい商品の写真やコメントが自然に拡散される点です。ユーザーが自分の体験をシェアすることで、他の消費者もその投稿を見て興味を持ち、購買意欲を刺激する好循環が生まれました。

また、参加者が投稿した内容はリアルな生活シーンが多く、広告では伝わりにくい実際の使用感や購入後の満足感がSNS上で共有され、潜在顧客への信頼感を高める役割も果たしています。

認知だけでなくLTVに寄与した事例

SNSキャンペーンの目的は一時的な話題化にとどまりません。アプリ連携やCRM施策との接続を工夫することで、長期的な顧客接点(LTV向上)にもつなげることが可能です。以下はその成功事例です。

トレバ|アプリ内連携によるインスタントウィンキャンペーン

オンラインクレーンゲーム「トレバ」は、SUMMERキャンペーンとして、X(旧Twitter)を活用したリポスト(RT)キャンペーンを実施しました。@cs_toreba をフォローし、対象ツイートをリポストすることで、最大5,000円分の「えらべるPay」が抽選で777名様に当たるという内容です。

特徴的なのは、結果確認がアプリ内で完結する設計です。リポスト後、アプリ内の専用ページで結果を確認する流れになっており、参加者はアプリをダウンロードして結果を見る必要があります。これにより、SNSキャンペーンのエンゲージメントが新規ユーザーのDL促進と直結し、短期的な拡散効果だけでなく、中長期的な顧客化へと繋がっています。

また、アプリをインストールすることで、その後のプッシュ通知やログインボーナスの提供が可能になり、継続接点の確保が図られています。この設計により、一度参加したユーザーが繰り返しアプリを利用する土壌が構築され、LTVの向上に大きく貢献しました。

SNSキャンペーンの成功に導く7つのステップ

成功するSNSキャンペーンには、企画から運用までを一貫して設計する戦略的な視点が欠かせません。以下の7ステップに沿って設計することで、成果につながる施策が実現できます。

ステップ1|目的・KPIの明確化

最初に定めるべきは、「何のためにSNSキャンペーンを行うのか」です。目的に応じてKPIも異なります。

  • 認知拡大 → リーチ数、RT数、インプレッション数  
  • 集客 → クリック数、LP到達数  
  • 会員獲得 → 登録完了数、CVR  
  • 売上貢献 → 購入率、CV単価、ROAS  

この段階で目的が曖昧なままだと、キャンペーン全体の設計がブレるため注意が必要です。

ステップ2|ターゲットユーザーとペルソナの設計

誰に参加してもらいたいのか、を明確にします。年齢・性別・関心・利用SNSなど、具体的なペルソナ設計を行うことで、フォーマットや景品、訴求軸の選定にブレがなくなります。

ステップ3|キャンペーン設計とフォーマット選定

目的とペルソナに応じて、以下のようにフォーマットを選びます。

  • 拡散重視 → フォロー&RT型  
  • 体験価値重視 → 診断・ゲーム型  
  • 継続接点重視 → マイレージ型  
  • ファン化 → UGC・投稿型  
  • データ取得重視 → LP型・投票型

また、実施期間や曜日、参加フローのシンプルさなども成功率を左右します。

ステップ4|ツールの選定と設定(ツール比較軽く)

SNSキャンペーンは、手動運用ではリスクや工数が高くなります。ツールを導入することで、以下のような効果が見込めます。

  • 抽選や当落判定の自動化  
  • 不正対策(複数アカウント検知など)  
  • 応募データの取得・集計  
  • LP制作や画像素材の出し分け

ステップ5|告知・拡散施策(SNS広告・オウンド・インフルエンサー)

どれだけ良い企画でも、見られなければ成果は出ません。SNS広告やオウンドメディア連携、インフルエンサー起用など、拡散の導線設計が重要です。

  • X広告:RT重視キャンペーンと親和性が高い
  • Instagram広告:ストーリーズでの動画誘導が効果的
  • オウンド記事連携:SEO経由での追加流入獲得
  • インフルエンサー:認知ブーストと信頼性の担保

ステップ6|効果測定と分析設計(指標例も提示)

キャンペーン終了後には、定量・定性の両面で振り返りを行いましょう。

  • 定量:参加者数、フォロワー増加数、CTR、CVR、UGC件数など  
  • 定性:投稿内容の質、コメントの反応、SNS検索ボリューム推移など

Google Analytics、SNSのインサイト、キャンペーンツールのレポートなどを組み合わせて効果を可視化します。

ステップ7|改善サイクルと次回活用への学び

初回で完璧な成果を出すのは困難です。改善サイクルを回して初めて、SNSキャンペーンはブランド資産として機能し始めます。

  • 想定外の行動から仮説を得る  
  • A/Bテスト結果をフォーマットに活かす  
  • 次回施策に向けてターゲットの反応傾向を記録

SNSキャンペーンは“1回やって終わり”ではなく、顧客との会話を継続する手段です。

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まとめ|目的に合わせたSNSキャンペーン設計を

SNSキャンペーンは、単なる「プレゼント施策」ではなく、顧客との接点をデザインするマーケティングの起点です。

拡散重視のRT型から、LTV向上を目指すマイレージ型まで、目的に応じた設計が鍵を握ります。加えて、ツールの活用や振り返りによる改善が中長期的な成功に直結します。

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