TwitterとInstagramには7つの違いがあります。同じSNSとして括られていますが、その特徴や使い方、用途など異なる点は多いのです。

どちらも利用者が多く、企業もマーケティングツールとして利用することが当然といえるような時代になってきました。この記事ではTwitterとSNSの違いや、それぞれの強みをマーケティングの視点から詳しく解説していきます。

TwitterとInstagramの7つの特徴の違い

①投稿内容 

まず大きな違いとしては、投稿内容が挙げられます。「文字を発信するSNS」と「画像や写真、動画を発信するSNS」という点が、TwitterとInstagramの最も大きな違いです。

Twitterは全角140字、半角であれば280字の制限の中で、短い文章を投稿するのが一般的。画像や動画の投稿も可能ですが、文字のみのツイートのほうが圧倒的に高い比率です。

一方で、Instagramは写真や動画を投稿するSNSで、一般の方であれば自分の思い出を投稿し、企業であれば画像や動画で視覚を刺激するマーケティングを行います。

②ハッシュタグの利用方法の違い

次に、ハッシュタグの利用方法も異なります。

Twitterにおけるハッシュタグはリアルタイム性が高く、トレンドや今何をしているかなどをあらわすものが多いのです。そして、基本的にはハッシュタグをつけないツイートが多く、ついていても、1つのツイートにつき数個ほどでしょう。

Instagramは投稿する写真や画像、動画に関連するハッシュタグは必ずといって良いほどつけられています。また数も多く設定されています。ハッシュタグをつけると検索で見つけてもらいやすくなるため、多く設定する傾向にあるのです。

③投稿頻度

Twitterは思ったことや発信したいことを、リアルタイムで投稿する形式であるため、投稿頻度はとても高いのです。1日に100個以上もツイートをする方も珍しくありません。企業アカウントであっても、1日に何度も投稿するケースも見られます。

Instagramは写真や動画のクオリティにこだわって投稿する方がとても多く、投稿の頻度はTwitterと比べるととても低いのです。1つの投稿に時間をかけて、ユーザーに魅力的に映るように投稿を作るのがInstagramの特徴です。

④拡散機能の有無

Twitterには「リツイート」、「引用ツイート」という機能があり、どちらも拡散効果がとても大きいです。リツイートや引用ツイートは、自分のフォロワー全てに該当のツイートが拡散され、さらにフォロワーがリツイート、そのフォロワーがリツイートという形で、加速的に拡散されていきます。

Instagramは直接的な拡散の機能はなく、「いいね」や「保存」が多い投稿が、検索の上位やおすすめに表示されやすくなります。間接的には拡散につながりますが、Twitterと比較するとその効果は薄いといえるでしょう。

⑤投稿の表示方法

Twitterではフォローしているユーザーのツイートが、時系列順に流れてきます。

Instagramはいいねや保存の数が多い投稿など、有益な内容が優先的に表示されるアルゴリズムが搭載されています。どちらかといえばTwitterの方が始めたばかりでも投稿がユーザーの目に入りやすい傾向があります。

⑥利用人数の違い

Twitterは日本国内では、LINEに続いて利用者が多いSNSですが、海外の利用者は4億人前後といわれており、さほど多くはありません。文字を使ったコミュニケーションツールであるため、言語の壁が大きいというのも、世界的な利用者の拡大に至っていない要因の1つでしょう。

Instagramは写真や動画を投稿するため、言語の壁を越えることができ、世界的な利用者はTwitterの2倍以上といわれています。海外も視野に入れたマーケティングにSNSを活用するのであれば、Instagramの方が効果は高いといえるでしょう。

⑦利用者の属性の違い

TwitterもInstagramも10代~30代の利用率が高い傾向には、違いはありません。男女比が均等です。Instagramは女性の比率が60%ほどといわれており、女性の比率が高いのが大きな特徴です。女性のほうが頻繁に友人や家族と写真や動画を撮る傾向にあるため、女性比率が高いのでしょう。そのためInstagramでは、若い女性をターゲットとしたマーケティングが積極的に行われています。

Twitterのメリット

TwitterとInstagramはそれぞれ特徴が異なり、マーケティングの手法も少し変わってきます。まずはTwitterの強みを解説していくため、特徴を活かした戦略を練っていきましょう。

一気に拡散される可能性がある

Twitterにはリツイート、引用ツイートといった拡散機能が備わっています。拡散が拡散を呼び、一気に膨大な人数にツイートが届くケースがあります。数日でインプレッションが数百万となることもあり、事業やサービス、商品などの知名度を大きく伸ばせる可能性があるでしょう。どんなツイートが拡散されやすいか、他のユーザーの投稿を分析して、共通点を見つけるのが効果的です。

一度ツイートが大きく拡散されると、フォロワー数も増加し、以降のツイートのインプレッションが継続的に増加します。一時的な効果だけでなく、継続的な露出度の増加につながるため、Twitter内で「バズる」ことはとても大きな意味を持ちます。

気軽に投稿できる

Twitterの投稿はザーッと流し読みをされることが多く、1つひとつのツイートをじっくりと読むケースは珍しいです。気軽にパッとツイートできるのがTwitterの魅力であり、毎回凝った投稿をする必要はありません。ツイートのためにまとまった時間を取る必要がないため、継続的に投稿できるでしょう。

ユーザーとの交流ができる

Twitterにはリプライやいいね機能を通して、ユーザー同士で交流して楽しむという文化があります。個人同士の交流だけでなく、企業や団体とユーザーが交流する場面もよくみられ、ユーザーに親近感を持ってもらうことにつながります。

通常のマーケティングでは企業からユーザーへの、一方的な情報発信が主流です。Twitterでユーザーとの接点を日常的に作ることで、応援してくれる方や、商品やサービスを利用してくれる方の増加を見込めるでしょう。

Instagramのメリット

Twitterとは大きく目的や使い方が異なるInstagramですが、同じくマーケティング効果がとても高いSNSです。Instagramの強みを理解して、効果的なアプローチをしていきましょう。

視覚に訴えかけられる

Instagramの最大の強みは、画像や写真を通して視覚に訴えかけられることです。例えば美味しい食事や、綺麗な観光スポット、芸術的なアート作品などの投稿は、ユーザーの心を揺さぶります。

最近はInstagramでの「映え」を前提として、観光スポットをリニューアルしたり、おしゃれなデザートを提供したりするマーケティングも主流になってきています。広告や告知を投稿する場合も、Instagramの雰囲気やユーザーの属性を十分に理解したうえで、効果的な見せ方を心がけましょう。

トレンドをキャッチできる

Instagramでは実際に行ったお店やスポットを、ハッシュタグに設定して投稿する方が多いのです。どのようなお店やスポットが今は人気なのか、リサーチできます。現在のトレンドを分析することで、マーケティングにも活かせるでしょう。

自分とは属性の異なるユーザーのトレンドをつかむことは難しく、そういった面でも若い世代の女性のトレンドをキャッチできるのは、マーケティングにおいてとても効果的です。

マーケティングの機能が豊富

Instagramでは有料広告はもちろん、他にもマーケティングの機能が豊富に備わっています。主に下記3つの機能が、マーケティングにとても効果的です。

・ショッピング機能

・地図検索機能

・予約機能

ショッピング機能を活用すれば、投稿した写真や動画をユーザーがタップすると、買い物ができます。視覚的な訴求がそのまま購買につながる機能であるため、売り上げの増加に大きくつながるでしょう。

地図検索機能では、Instagramのアプリ内で表示される地図に、自分の店舗を表示できるため、集客につながります。地図上にサムネイルが表示されるので、その写真が与えるユーザーへの印象も、集客力を大きく左右する要素になります。ユーザーはサムネイルをタップしてお店の雰囲気や口コミを見られるため、実際に足を運ぶかどうかの判断の際に活用する方が多いのです。

また、Instagramの予約機能では、プロフィール画面から予約をすることが可能です。サロンなど日時を指定して予約するサービスは特に、有効活用できるでしょう。例えば美容院がビフォーアフターの写真や動画を投稿し、それを見たユーザーが予約する、といった使い方がよくみられます。

Twitter運用のデメリット

Twitterはマーケティングにとても効果的なツールではありますが、実は弱点も存在します。弱みを理解したうえで、上手く対策をして使っていきましょう。

炎上してしまうリスクがある

Twitterは気軽に投稿できる分、自分が思わぬ部分で人を不快にしてしまったり、マナーに反する内容が含まれていたりすることがあります。その結果、Twitterの特性である拡散力、炎上してしまうリスクがあります。ツイートをする際には第三者のチェックを受け、マナーやモラルの観点から問題がないかを確認するようにしましょう。

誤投稿が発生するケースがある

Twitterは手軽に投稿できるがゆえに、誤字や誤情報を含んでいたり、誤ったアカウントから発信してしまったりといったミスが散見されます。ユーザーの信頼を落としてしまうリスクもあるため、十分に注意しなければいけません。Twitterには予約投稿機能があるため、事前に投稿を作っておくことで、誤投稿リスクを軽減ができます。

Instagram運用のデメリット

Twitterと同様に、Instagramのアカウント運用にも気を付けなければいけない点があります。下記の2点を注意して、運用していきましょう。

成果が出るまでに時間がかかる

Instagramはいいね数や保存数が多い投稿ほど、オススメに表示されやすい傾向があります。そのため人気のハッシュタグをつけても、他の人気アカウントの投稿が優先的に表示されるため、最初のうちは多くの方の目に触れることが少ないのです。まずは競合が少ないハッシュタグから狙うようにするなど、継続的にステップアップをしていきましょう。

運用の負担が大きい

Instagramは写真や画像、動画を投稿するため、1つひとつの投稿の作成に多くの時間を要します。短時間で作成できる投稿では、ユーザーには魅力的に映らないことが多く、投稿をしても効果が得られない可能性が高いのです。そのため、投稿をする際には画像や写真の加工や、動画の編集なども必要になります。

Instagramは1つの投稿を作るだけでも、スケジュールを作って無理なく投稿していくと良いでしょう。量より質と考え、無理のないペースで、魅力的な投稿を積み重ねていくのが効果的です。

まとめ

TwitterとInstagramは「文字を投稿するSNS」か、「写真や動画を投稿するSNS」かという点が大きな違いです。ユーザーの属性や使い方も異なるため、それぞれの特性を十分に理解して、マーケティングに取り組まなければいけません。マーケターとしての運用だけでなく、日常的にプライベートでもSNSを利用することで、ユーザー視点から学ぶこともとても大切です。

またどちらのSNSにもデメリットやリスクがあるため、しっかりと理解してトラブルを避け、そして効果的な運用をしていきましょう。

Twitter運用についてお困りの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

本件に関するお問い合わせはこちら

株式会社キュービック / TEL:080-3176−7696