Twitter広告の運用を検討しているけれど、うまく運用できるか心配という方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、Twitter広告の成功例と具体的な効果、費用対効果の高い施策事例や運用方法について解説しています。

最後まで読んでいただくことで、Twitter広告の運用成功例を知り、適切な広告運用ができる手助けとなるはずです。

Twitter広告の成功事例とその効果

この章では企業別に、Twitter広告を使って得られた成功事例とその効果についてご紹介しています。他社の成功事例から、具体的にどのような運用をすればいいのかを見ていきましょう。

goPuff社

goPuff社は全米500都市にサービスを提供しているデリバリーアプリの提供会社です。掃除用品から飲食品まで、生活必需品を1.95ドルの配送料で届けています。

goPuff社はアプリのダウンロードを促して、新規顧客の獲得につながる広告媒体を探した結果、出会ったものがTwitterです。画像と動画のカルーセル広告を使用して、複数アプリのインストール数キャンペーンを実施します。広告ごとに、サービスを提供している市場の地域ターゲティングを行い、配信しました。

これらの結果として平均クリック率は15〜30%向上し、他のプロモーション広告やアプリボタンと比較した時、購入率は1.5〜2倍となりました。

カルーセル広告を利用した、ブランドストーリーのアピールがメインの戦略です。一つのツイートでスワイプしながら見る、動画や画像を最大で6つ表示できます。アプリのダウンロードを促せるCTAにおいて、シームレスに誘導可能です。

また、クリエイティブのテストを行い、エンゲージメントが高い配信を調査しました。その結果、多彩な商品の品揃えに焦点を当てたクリエイティブのコンバージョン率が高いと明らかになりました。

BRAIN MAGIC

BRAIN MAGICは、Orbital2(オービタル2)を開発・販売しているハードウェア領域のスタートアップです。Orbital2とは、イラストレーターや映像クリエイターなどのクリエイターがクリエイティブな作業を行う際に、キーボード操作をなくす目的で作成された入力デバイスです。

Orbital2が購入されるまでの流れとしては、デジタルチャネルで製品を知って興味を持った方がECサイトで購入するか、実際に触れてみて、いいと思ったら店舗もしくはECサイトで購入されるケースが多いです。デジタルマーケティングが主ではありますが、店舗で見られる機会も設けています。

Twitter広告では、描いた絵をツイートとして投稿しているクリエイターが多いことから、BRAIN MAGICのターゲット層とTwitterの相性が非常にいい点に着目しました。クリエイターの課題解決や作業環境をより良いものにするという理念からニュースをシェアしたり、他社製品を紹介したりすることもあります。こうしてユーザーとの相互的なコミュニケーションを行っています。

主に、動画広告を配信し、クリック数を指標として運用しています。その結果、9%近いクリック率を得ることができました。伝わるクリエイティブを考え、Twitter広告を効果的に実施した事例です。

nosh - ナッシュ

nosh - ナッシュは「美味しい、飽きない、安い」をコンセプトにした宅配食の製造・販売を手がけている会社です。新規顧客を獲得する手段として、Twitter広告を運用しています。

ナッシュではマーケティングは自社内で行うという考えのもと、代理店や委託などを極力利用しない形で行う方針が特徴です。その方針の中で、Twitterはユーザーとのコミュニケーションや新規顧客の獲得の目的で運用されています。

ツイートに対するコメントやいいねを毎朝確認し、問い合わせに対してはカスタマーサポートに誘導するなどしてコミュニケーションを図っています。ナッシュを利用したユーザーが、その感想をツイートし、それから新しいフォロワーが増える、といった好循環が構築できています。

Twitterでは、他の媒体ではできないターゲティング設定で、自社のターゲットに適切にアプローチできます。例えば、投資、ガジェット、ゲーム、健康食品が好きなどの属性など細かく設定できるところがTwitter広告のメリットです。

Twitter広告運用で、新規獲得できた顧客の数は4.8倍になった実績があります。広告の効果を確認するために、まずは少額の予算で運用を行い、最適解をみつけながら徐々に予算を増やす運用法で成功したようです。

エティハド航空

エティハド航空はアラブ首長国連邦の国営航空会社で、旅行ソリューションを提供しています。

ヨーロッパとUAEで新型コロナウイルスの影響による渡航規制が一部緩和されたことで、再度リーチを最大化して、もう一度、世界を旅する高揚感を伝えたいと考えました。そこでTwitter上で無料航空券のプロモーションを行いました。

Twitterではエンゲージメントが高く、情報感度に優れたオーディエンスが集っていることを踏まえて、広告キャンペーンに踏み切りました。同時期に開催されていた国際的なイベントにあやかり、Twitterでプロモーションを展開しました。

属性ターゲティングに加えて、Twitterの興味関心ターゲティングと会話ターゲティングオプションを活用しました。これにより、イベントや旅行のトピックに興味関心を持ったユーザーへ効率的にリーチします。

エティハド航空で行ったマーケティング施策のうち、Twitterの広告キャンペーンでのリーチが全体の30%を占め、Twitterでの広告配信は成功を収めます。同社でのリーチは4,600万以上、ブランドに対する感情がポジティブな割合は99%と、Twitter広告との相性の良さを物語っています。

Movember Australia

Movemberは男性の健康意識を変えることを目標として、メンタルヘルスと自殺予防、前立腺がん、精巣がんに焦点を当てた大規模なチャリティーイベントです。Movemberのミッションは男性が幸福で健康に長生きできる支援することです。

キャンペーンの目的は友人や父親、兄弟、息子など、男性の健康を促進するために行動を起こすこと、および募金を促すことです。男性が重要なことについて、話し合う機会を作るための後押しや、幅広い取り組みの推進、Webサイトへの誘導、募金の呼びかけを行います。Twitterでは、タイムラインテイクオーバーとトレンドテイクオーバーの2つのプレミアム広告フォーマットを活用しました。

Twitterでは非営利団体に対して、広告プラットフォームを活用してメッセージを広く周知できるプロボノ(社会貢献)広告クレジットが用意されています。

[話題を検索]タブの目立つ場所で有料広告を配信した結果、480万のインプレッション、16,000のエンゲージメントに加え、+1,522%のブランドに対するツイートの増加が見られました。

プレミアム広告枠を利用して、男性にアプローチすることで、社会的なテーマや課題に対しての認知度を高めることに成功しました。

Vinos de la Mancha社

Vinos de la Mancha社はスペインのラ・マンチャ地方で生産されるワインの品質保証と販売促進を行う団体です。原産地の呼称となっているのは、ボトル1本1本が厳格な基準を満たしていることを表す品質の証です。

Twitterの利用は、この地域で生産されるワインの認知度を高めて、ウェブサイトへのアクセス数を増やすことが目的です。法律で定められている年齢を超えており、スペインに住んでいるもしくはスペイン語を話すユーザーに対して、Twitter広告をリーチさせることが狙いです。

ツイートのインプレッションは300万を超え、1ヶ月の動画再生数は750,000回となっています。

同社はTwitterで広告を配信する前に幅広い調査の実施に取り組みました。特定のオーディエンスにリーチできるように、さまざまなターゲティングオプションを利用しました。ターゲットに的確に訴求するために、クリエイティブを調整しています。

キャンペーンのパフォーマンス分析は、Twitterの広告管理画面によるものです。この管理画面では広告配信中にフィードバックが得られるだけでなく、キャンペーン後の詳細な情報も把握できます。

大阪ガスマーケティング株式会社

大阪ガスマーケティング株式会社は総合エネルギー事業者として、家庭用のエネルギー供給から機器、暮らしのサービスやリフォームなどのサービスを提供している会社です。

コールセンターもしくは、Webサイトがメインの顧客接点となっています。ガスや電気、機器の説明を分かりやすく説明することで、ユーザーに寄り添ったマーケティングを実践しています。

Twitter広告は認知してもらう、サービスへの理解、新規獲得の3つの目的から運用されています。Twitterの利用者数が多いことから広告配信の主軸として選択されました。

特に、成果が上がった施策として「大阪ガスの電気 スタイルプランP」動画広告です。15秒再生の最適化を目的として配信したものと、既存の方法でリーチ最適化を目的とした出稿を実施します。他プラットフォームでの配信との比較も行い、新しい施策への戦略を検討します。

これらの結果、他のプラットフォームと比較して2.6倍のリーチを得ることができ、Twitterのリーチ最適化の効果を実感できました。15秒再生の最適化でもある程度のリーチ数を担保しつつ、動画の完全視聴率および完全視聴単価も他プラットフォームを超える結果が出ました。

Twitter広告の事例から考えられる費用対効果を高めるコツ

前章ではTwitter広告を利用したマーケティングの事例とその効果について紹介しました。この章では、Twitter広告の事例から共通して考えられる費用対効果(コストパフォーマンス)を高めるコツについて解説します。

配信の目的を可視化する

広告運用で「なぜ、Twitterで広告を配信するのか」目的を可視化することは、最も重要な要素の一つです。ターゲットは誰か、そのターゲットに何をして欲しいのかを明確にしておく必要があります。

ここまで紹介した事例では、新規顧客の獲得やブランドの認知、Webサイトへの誘導など、Twitter広告のゴールが必ず設定されていました。

何をゴールとするかによってアプローチは変わるので、配信の目的をはっきりさせておくと費用対効果を高められます。

拡散を狙う

Twitterの特徴の一つに情報の拡散力が非常に高いことが挙げられます。

有料で広告を配信すると、設定したターゲットに対してアプローチができますが、さらに、Twitterの拡散力を利用して、広告をユーザー自身に拡散してもらうことで、インプレッションを高めることが可能となります。

拡散したくなる広告コンテンツを設定すると効果的です。

ターゲットを明確に設定する

Twitterのユーザーは10代から30代が多いです。性別差はあまりありません。

自身の商材やサービスが、ターゲット層と合致しているかを知るためにも、広告のターゲットを明確に設定しましょう。

ターゲットに的確にアプローチできるとコンバージョン率も大きく上がり、結果として費用対効果に優れた広告となります。

商材との相性を考える

Twitter広告ではテキストベースのほか、画像や動画コンテンツなどを駆使してアプローチができます。商材の魅力的な部分を強くアピールするためにも、広告コンテンツのタイプの設定は入念に行いたいところです。

伝え方によって、相手のコンバージョンは大きく変わります。

視覚から訴えられる広告にする

視覚的に魅力がある広告はユーザーの目に多くとまります。品質の高いクリエイティブを制作することで、広告としての力を最大限に発揮できます。

コンバージョンへの適切なアプローチは何かを考えることで、費用対効果を高めることが可能となります。

まとめ

今回はTwitter広告の運用を検討しているけれど、うまく運用できるか心配とお悩みの方に、Twitter広告の成功事例とその効果について紹介しました。

また、成功事例から分かる、Twitter広告の費用対効果を高めるコツを解説しました。

ターゲットは誰か、ターゲットにして欲しいことは何かを意識して広告を設定することで、高い費用対効果が期待できます。

Twitter広告で費用対効果を最大限高めたいけどどうしたらいいのかわからないとお困りの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

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