BtoC企業向けのイメージが強いTwitter広告ですが、Twitter広告で成果をあげているBtoB企業も数多くあります。今回は、BtoB企業によるTwitter広告での成功事例と運用上の注意するポイントについて紹介します。

BtoB企業がTwitter広告を活用する成功例

まずはBtoB企業によるTwitter広告の成功事例を紹介します。

ゼンリンの事例

引用:https://twitter.com/ZENRIN_official

@ZENRIN_official

株式会社ゼンリンは、地図情報の調査から制作、販売をしている会社です。株式会社ゼンリンのTwitterアカウントのフォロワー数は約4.6万人です。投稿頻度は1日に5~10ツイート程度です。

投稿内容は、事業内容である地図の調査にかかわるコンテンツで、面白い標識や、地図切り絵など個人のユーザーにも興味を持ってもらえるような内容となっています。#びっくり道路選手権など、ハッシュタグもうまく活用しながらコミュニケーションをとっています。

 ローランド・ベルガー 東京オフィスの事例

引用:https://twitter.com/rolandbergerjp

@RolandBergerJP

ローランド・ベルガーは、ドイツを本拠とする、ヨーロッパ最大の経営戦略コンサルティング会社です。ローランド・ベルガー東京オフィスのTwitterアカウントのフォロワー数は約1.5万人です。投稿頻度は2週間に1回程度で、1か月ほど期間が空くこともあります。

投稿内容は、主に自社のオウンドメディアのコンテンツの紹介となっています。他にも、ユーザーが自社についてつぶやいた投稿に対してのコメント付きでのリツイートなど、堅苦しい内容ではなく、身近で人の温かさを感じられるような投稿内容となっています。

 Yahoo!マーケティングソリューションの事例

引用:https://twitter.com/yahoo_marketing

 @yahoo_marketing

Yahoo!マーケティングソリューションは、広告や販促などのマーケティング情報を提供しています。Twitterアカウントのフォロワー数は約1.7万人です。投稿頻度は2~3日に一回程度です。

投稿内容は、広告主や広告代理店、マーケター向けにトレンドのマーケティング情報を発信しいています。ターゲットの絞り込みが的確で、オンラインイベントやダウンロードサービスなどターゲットユーザーが求める情報を発信しているのが特徴です。

アズワンの事例

引用:https://twitter.com/AS_ONE_Official

@AS_ONE_Official

アズワン株式会社は、科学機器や産業機器、医療用品の販売を行っている会社です。Twitterアカウントのフォロワー数は約2.4万人です。投稿頻度は多く、ほぼ毎日、1日に20以上のツイートを行うこともあります。

投稿内容は、自社製品の紹介だけでなく、製品とは全く関係のないツイートを行ったり、自社製品のつぶやきをリツイートするなどユーザーとのコミュニケーションも積極的です。ツイートでの口調もやさしく、絵文字を利用するなど身近に感じられる投稿内容となっています。

京都中央卸売市場 魚肴屋だいしめの事例

引用:https://twitter.com/red2red2red2

@red2red2red2

京都中央卸売市場 魚肴屋だいしめは、京都の魚介卸売業者です。Twitterアカウントのフォロワー数は約42万です。投稿頻度は、2~3日に1回程度です。

投稿内容は、地域のお祭りの様子やめずらしい海産物の写真など、目を引く写真が数多く投稿されています。また、時には事業とは全く関係のない個人的な投稿とも思えるようなユーモアにあふれる投稿もあります。市場の様子や働いている人の人柄が伝わってくるようなツイートが多いのが特徴です。

森田アルミ工業株式会社の事例

引用:https://twitter.com/moritaalumi

@moritaalumi

森田アルミ工業株式会社は、アルミ建材の製造販売を行っている会社です。Twitterアカウントのフォロワー数は約2.3万人です。投稿頻度は2~3日に1回程度です。

投稿内容は、主に自社製品の紹介です。写真をうまく活用し、使ったときの様子が伝わりやすい投稿となっています。また、写真や投稿の文面からは統一性が感じられ、自社製品のスッキリと洗練されたイメージが伝わってくるのが印象的です。絵文字も使われていて、身近に感じられる点も特徴です。

株式会社石井マークの事例

引用:https://twitter.com/ishiimark_sign

@ishiimark_sign

株式会社石井マークは、大阪で銘板やステッカーなどのデザイン・製作を行っている会社です。Twitterアカウントのフォロワー数は約4.2万人です。投稿頻度は多く、1日あたり10ツイート以上投稿していることが多いです。

投稿内容は防災内容や豆知識といった、個人のユーザーにとっても役に立ちそうな情報が多く投稿されています。投稿内容からは物事に対する考えやスタンスが感じ取ることができ、企業哲学が伝わってきます。また、投稿では、ユーザーに対して問いかけもあり、身近に感じられる内容となっているのも特徴です。

株式会社モリサワの事例

引用:https://twitter.com/Morisawa_JP

@Morisawa_JP

株式会社モリサワは、大阪でデジタルフォントの開発・販売を手がけている会社です。Twitterアカウントのフォロワー数は約1.3万人です。投稿の頻度は2~3日に一回程度です。

投稿内容はデジタルフォントについての投稿が主になっています。株式会社モリサワのTwitter広告の運用で注目すべき点は、印刷会社や出版会社で働くユーザーをターゲティングの対象としてアプローチしている点です。消費者とのつながりを持ちづらいBtoB企業であっても、企業内の人を意識することで関係性を築くことができる好事例です。

BtoB企業がTwitter広告を活用するメリット

ここからは、BtoB企業がTwitter広告を活用するメリットについて紹介します。

【BtoB企業がTwitter広告を活用するメリット】

・認知度向上につながる

・情報の拡散性が高い

・フォローされることで継続的な接点が持てる

以下、それぞれの詳細について説明します。

認知度向上につながる

1つ目のメリットは、認知度向上につながる点です。BtoB企業は消費者との接点を持つことが難しく認知度の向上が難しいですが、Twitter広告を活用することで企業の認知度を向上させることが可能です。

認知度を高めるためのポイントは、企業に対しての発信ではなく、企業の中の人や一般の消費者向けの発信を意識する点です。より多くのユーザーとの接点を持つことでBtoB企業であっても認知度の向上を高めていくことが可能です。

情報の拡散性が高い

2つ目のメリットは、Twitter広告は情報の拡散性が高いという点です。InstagramやFacebookといった他のSNSと比較しても、Twitterという媒体は情報の拡散性が高いという特徴を持っています。

Twitter広告を活用することで、フォロワーやターゲット層だけでなく、それ以外のユーザーに対しても情報を届けることができます。企業にとっては、自社サービスや商材を幅広いユーザーに対して届けることが可能となり、認知度の向上にもつながります。

フォローされることで継続的な接点が持てる

3つ目のメリットは、フォローされることで継続的な接点を持つことができるという点です。

BtoB企業であっても、ターゲットとなる業界で働くユーザーとの接点を持つことができればビジネスチャンスは高まります。企業ではなく個人にとって関心の高い情報を発信していくことで、企業の担当者との間接的なつながりを継続的に保つことができます。

企業に対して発信したい情報であっても、個人を意識して発信していくことで、結果として企業に対しての認知度を高めていくことができます。

BtoB企業がTwitter広告を活用する際に注意すべきこと

ここからは、BtoB企業がTwitter広告を活用する際に注意すべきポイントについて紹介します。

【ポイント】

・Twitter広告はBtoC企業の方が成果が出やすい

・拡散力が高いため、炎上リスクに注意する

以下、それぞれの詳細について説明します。

Twitter広告はBtoC企業の方が成果が出やすい

1つ目は、Twitter広告はBtoC企業の方が成果が出やすいという点です。Twitter広告はBtoC企業向けのイメージが強いですが、実際に、BtoC企業の方が成果が出やすい傾向があります。

では、BtoB企業にとってTwitter広告を活用するメリットがないかというとそうではなく、BtoB企業の広告戦略として考えた場合は、Twitter広告では企業内の個人ユーザーとのつながりをもつことで、企業の認知度を高めることができ、Twitter広告運用のメリットは十分にあると考えられます。

しかし、BtoC企業のTwitter広告運用のように、広告を通してすぐに販売や契約といったコンバージョンにつながるというイメージで運用すると、結果とのギャップが生じる可能性があります。BtoC企業のTwitter広告運用は直接的な顧客獲得、BtoB企業のTwitter広告運用はブランド認知など間接的な施策となる傾向があります。

拡散力が高いため、炎上リスクに注意する

2つ目のポイントは、Twitter広告は情報の拡散力が高いため、炎上のリスクが高まるという点です。Twitterのユーザーは個人であることが多いため、個人に対して不快に感じる投稿内容を発信しないように注意する必要があります。

Twitterのユーザーは性別、年齢、家庭環境、健康状態、政治に対する考え方など多種多様であるということを念頭に情報を発信することが大切です。

投稿内容はターゲットユーザー以外のユーザーにも届いていることを意識し、無意識に特定の人や考え方を否定したり傷つけたりする内容になっていないか、十分に注意することが炎上リスクを防ぐためには重要です。

まとめ

今回はBtoB企業が、Twitter広告を成功させるためのポイントについて紹介しました。事例で紹介したように、BtoB企業であってもTwitter広告で成果を出している企業が多くあります。

BtoC企業と比較すると広告が直接コンバージョンに結びつくケースは少ないですが、消費者との接点を持ちづらいBtoB企業にとっての広告戦略としてはTwitter広告には十分な価値があると言えます。

Twitter広告運用でお困りの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

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株式会社キュービック / TEL:080-3176−7696